「サインインが要求されました」の地名は、当てになりません
日本語の候補には、この文言が三回出てきます。そのうち二回に場所が付いていて、片方は市の名前です。知らない土地が出ることは珍しくありません。では何で判断するのか、そして解除のループから出る道を書きます。
Avery Bennett日本語の検索候補には、通知の文面がそのまま三回出てきます。「サインインが要求されました」です。そのうち二回に場所が付いていて、片方は市の名前、もう片方は「海外」です。そして別の候補に「場所が違う」も並んでいます。
同じ地名が候補になるほど、多くの人が同じ表示を見て驚いています。だから先にそこを説明します。
あの地名は、住所ではありません
通知に出る場所は、要求を出した機械の登録地ではありません。そのときの通信がどこを通ったかから推定した場所です。
携帯の回線は、契約している場所と、通信が外に出る場所が一致しません。だからその土地に行ったことがなくても、そこの名前が出ます。自宅にいて自分で操作していても、知らない市の名前が出ることがあります。
結論として、地名だけで異常かどうかは判断できません。知らない土地が出たから乗っ取られた、とは言えませんし、逆に近所の名前が出ているから安全だとも言えません。
では、何で判断するか
使える基準は一つです。そのとき自分が何かしていたかどうか。
- いま新しい機械にサインインしようとしていた。出ている地名が知らない土地でも、許可して構いません。
- 何もしていないのに出た。地名がどれだけ見慣れた場所でも、許可しないでください。
迷ったら許可しないを押してください。間違えて拒否しても失うものはありません。自分の操作なら、もう一度やり直せば同じ確認が出ます。この確認は、押し間違えても取り返しがつく側の操作です。
許可してしまった場合
すぐにパスワードを変えてください。そのうえで、信頼できる端末の一覧を見て、身に覚えのないものを外します。そして信頼できる電話番号の欄を必ず見てください。ここに知らない番号が足されていると、パスワードを変えても入り直されます。
「ロック解除 ループ」から出る道
候補の最後にこの言葉が入っています。解除するために信頼できる端末が要るのに、その端末に入れないから解除したい、という行き止まりです。
抜ける道は三つで、上から順に速いです。
- 信頼できる電話番号。そこに届く番号がまだ手元にあるなら、これが最短です。
- 復旧キー。設定していて、控えが手元にあるなら使えます。
- アカウントの復旧の申請。上の二つが使えないときの最後の道です。待機の期間があります。期間はアカウントの状態によって変わり、画面に表示されます。ここで日数を書いている解説は当てにしないでください。
三番目に入ってしまうと、待つ以外にできることがありません。だから、まだ入れているうちに一番目を整えておくのが、この件で唯一効く準備です。
復旧キーは、勧められる設定ではありません
候補では「わからない」「忘れた」が上位に来ます。理由ははっきりしています。
復旧キーを設定すると、忘れたときに助けてもらう道が閉じます。それがこの機能の目的です。鍵を自分だけが持つかわりに、無くしたら誰にも開けられません。
だから、紙で保管する習慣がある人以外には向きません。とりあえず設定しておく類の設定ではありません。再発行という候補も並んでいますが、失くしてから作り直す手続きは、入れている状態でなければできません。
売られているアップルIDは、別の目的のものです
最後に棚の話をします。公開中のアップルIDの出品は百六十三件で、そのうち四十六件が、地域を指定したアプリの購入や配信に関わる語を含んでいます。国名を書いているものは百七件です。
つまりこの棚の主な用途は、自分のiCloudを守ることではなく、ある国の配信を使うことです。だから、この記事の上半分は自分のアカウントの話で、ここから下は別の話になります。
そのうえで、この棚には他と違う特徴があります。百六十三件のうち四割五分、つまりほぼ半数が、申し立ての窓が一時間もありません。テレグラムもX もフェイスブックも二割前後なので、突出しています。届いたらその場で開いて、その場で確認してください。翌日では間に合いません。


