このサイトのアカウントは、実質あなたの受信箱です
ログインの既定はメールに届く六桁の数字で、有効時間は五分。二段階認証の設定欄はなく、パスワードを自分で変える画面もありません。守るべき場所が一か所しかない、という前提で書いています。
Michael Chen
安全対策の記事はたいてい「強いパスワードを作りましょう」から始まります。このサイトについては、その助言がほとんど的を外しています。ログインの既定の方法がパスワードではないからです。
まず、ログインの形を正確に見る
ログイン画面は入口と新規登録を兼ねていて、見出しは「Login or sign up」の一つだけです。用意されている入り方は四つあります。
- メールに届くコード:これが既定です。アドレスを入れると六桁の数字が送られ、五分で切れます。新しいコードを出すと前のものはその場で無効になります。
- Google:グーグル側の認証に任せる形です。
- Telegram:ボタンによる連携です。
- パスワード:メール欄の二つ目のタブに隠れています。既定ではありません。
つまり、新規に始める人の大半はパスワードを一度も決めません。決めていないものは強くも弱くもなく、盗まれもしません。守る対象はそこではないということです。
結論を先に。受信箱が口座です
コードは受信箱に届きます。パスワードを忘れても、受信箱があればいつでも入り直せます。裏を返せば、受信箱に入れる人は誰でもあなたの残高と注文履歴に入れます。ここが守る場所です。
やることは三つだけで、しかもこのサイトの中では何もしません。
- 登録に使ったメールアドレスの提供元で、そちら側の二段階認証を入れる。グーグルでもマイクロソフトでも、無料で用意されています。
- その受信箱の復旧用の連絡先が、いま使えるものになっているか確かめる。ここが古いままの人が非常に多い部分です。
- 買ったアカウントの認証情報を、この登録用アドレスと同じ受信箱に置かない。片方が失われたときに両方まとめて失う置き方だからです。
このサイト側に無いものを、はっきり書きます
期待して探しても見つからないものがあるので、先に並べておきます。
- アカウントの二段階認証は、設定欄そのものがありません。プロフィール画面にあるのは氏名、画像、メールアドレスの変更、Telegram の連携だけです。
- パスワードを自分で変える画面はありません。再発行の導線もありません。忘れた場合はコードで入る形になります。
- ログイン履歴や端末の一覧を見る画面もありません。不審な動きに自分で気づく手段は、注文履歴と残高の増減です。
「あるはずのものが見当たらない」と探し続けるより、無いと分かって受信箱側を固めるほうが早く終わります。
ゲストで買った人は、ここを読んでください
ログインせずにメールアドレスだけで注文できます。この場合、支払いのあとにそのアドレスで買い手アカウントが自動で作られ、パスワードは注文完了画面に一度だけ表示されます。見ないまま閉じた人がほとんどのはずです。
困ることはありません。次に入るときはコードを使えば済みます。ただし二つ覚えておいてください。あなたの意思とは関係なくアカウントは存在していること。そして自分で決めていない文字列が、どこかに一つ残っていることです。
コードが届かないときに見る順番
この現象は日本語でもよく検索されますが、出てくるのは携帯会社や銀行の話ばかりです。海外のサイトから届く場合の見方を書いておきます。
- 五分を過ぎていないか。過ぎていれば無効です。押し直します。
- 連打していないか。新しいコードを出すと古いものは無効になるので、最後に届いた一通だけが正解です。上から順に試すと合いません。
- 迷惑メールの箱。差出人が海外のドメインなので、日本の受信環境ではここに落ちやすい部分です。
- キャリアメールを使っていないか。ドメイン指定の受信設定が入っていると、そもそも届きません。この用途には通常のウェブメールのほうが確実です。
「送ってはいけないもの」の線引き
問い合わせや異議の申し立てでは、注文番号と画面の画像を求められます。求められないものもあります。
このサイトのログインには、そもそもパスワードを使わない人が多数です。ですから、パスワードを聞き出そうとする連絡は、仕組みを知らない誰かからのものだと考えて構いません。届いた六桁の数字も同じで、あれは入る鍵そのものなので、渡すことは口座を渡すことと同じです。
連絡先の交換を持ちかけられた場合も、応じないほうが無難です。取引の記録がサイトの外に出た時点で、問題が起きたときに見せられる証拠がなくなります。
買ったアカウントの側の話は別です
ここまでは、この販売サイトのアカウントの話でした。買った商品そのものをどう扱うかは別の問題で、届いた直後にやることも違います。認証情報の置き場所や引き渡しの形については、アカウントの一覧ページの説明と、注文後の手順をまとめた注文の流れのほうに書いています。
一つだけ重なる話を書いておくと、届いた認証情報を登録用の受信箱に転送して保管するのは避けてください。この記事の全部が無駄になる置き方です。



