ゴーストフォロワーとは何か。幽霊アカウントとは別です
検索候補の一位が「とは」で、日本語では「幽霊アカウント」に流れます。ところがその二つは指すものが違います。言葉を分けたうえで、消さないほうがいい理由を書きます。
Avery Bennett「ゴーストフォロワー」の検索候補は一位が「とは」です。ところが同じことを日本語の言葉で調べようとして「幽霊フォロワー」と入れると、返ってくるのは「幽霊アカウント」です。この二つは、指しているものが違います。
そこを先に分けます。
幽霊アカウントとは別の言葉です
日本語で幽霊アカウントというと、たいてい自分が作って使わなくなったアカウントか、誰かが別人を装って作ったアカウントを指します。持ち主の側の話です。
ゴーストフォロワーは反対で、こちらをフォローしているのに何も反応しない相手を指します。読者の側の話です。同じ「幽霊」でも、見ている方向が逆です。
言葉が混ざっているせいで、日本語の記事では「幽霊アカウントを消しましょう」と書かれているのに、中身は他人のフォロワーを外す話になっている、ということが起きます。
反応しない相手は、三種類に分かれます
まとめて一語で呼ぶから対処を間違えます。実際には性質の違う三つが混ざっています。
- 自動で作られたもの。数を売るために作られたアカウント。投稿がなく、フォローだけが多い。運営側が定期的に削除しているので、放っておいても減ります。
- 使うのをやめた実在の人。数年前に登録して、いまは開いていない。戻ってくる可能性はゼロではありませんが、低い。
- 見ているが押さない人。これがいちばん多い層です。投稿は見ている。ストーリーも見ている。ただ、いいねを押す習慣がない。
この三つ目を一つ目と同じ扱いにするのが、いちばん高くつく間違いです。そして日本語圏では、三つ目の割合が他の言語圏より高いと考えられます。見る専門の使い方が定着しているからです。
見分け方が、日本語圏では特に外れます
よく挙げられる基準はこうです。プロフィール写真がない。投稿がゼロ。名前が英数字の羅列。フォロー数だけが多い。反応が一度もない。
問題は、この五つが全部、見る専門の実在の利用者にも当てはまることです。写真を設定せず、一度も投稿せず、適当な英数字の名前で、興味のあるアカウントを数百フォローして、静かに見ている。日本語圏ではまったく珍しくない使い方です。
だから基準を一つだけ使うと外れます。複数が重なり、かつ他の言語で宣伝的な投稿をしている場合に限る。それでも誤りは残ります。
判定してくれる外部のツールがありますが、あれも同じ基準を機械的に当てているだけです。運営元が公表している判定は存在せず、アプリの中にフォロワーを分類する画面もありません。日本語の記事に出てくる「フォロワーの何割がゴースト」という数字は、そのツールの基準による数字です。
「届かなくなる」という説明の、確かな部分だけ
反応しないフォロワーが多いと届き方が落ちる、という説明が広く書かれています。ここは分けて書く必要があります。
運営元は、反応の割合を計算して配信を絞る、という説明を一度もしていません。だから「アルゴリズムが減らす」は、確かめられていない話です。
確かなのは、人が計算する側です。企業があなたのアカウントを検討するとき、反応の数をフォロワー数で割ります。分母が大きければ、その割合は下がります。これは割り算の性質であって、推測ではありません。
つまり反応しないフォロワーが実害になるのは、誰かがその割合を見て判断する場面に限られます。案件を狙っていないなら、急ぐ理由はありません。数字の作られ方は買える指標の記事に書きました。
結論として、消さないほうがいい場合が多い
三つ目の層を巻き込む危険と、得られるものを比べてください。
外して得られるのは、割合の見た目の改善です。失うのは、押さないけれど見ていた読者です。そして一度外すと、相手が気づいて戻ってくることは、まずありません。
整理するとしても、条件を厳しくしてください。他の言語の宣伝投稿だけをしていて、投稿がなく、フォロー数だけが数千ある。ここまで重なったものだけです。手順そのものはフォロワーを外す記事にあります。
そして一番効く手は、外すことではありません。押す理由のある投稿を出すことです。反応しなかった層のうち、押さないだけの人は内容次第で動きます。自動で作られたものは何をしても動きません。動く層が混ざっているかどうかは、外してしまうと二度と分かりません。



