パスキーは、日本語では「解除」と「デメリット」で調べられています
「google パスキー」の候補では、解除が三番目、削除が四番目で、作成は九番目です。外したい人のほうが多い機能です。何を置き換えていて、何を置き換えていないのか。そして売られている受信箱に付いている数を数えました。
Avery Bennett「google パスキー」の候補を順に見ると、設定、とは、解除、削除、確認方法、機種変更と続いて、作成は九番目です。
つまり日本語では、付けたい人より外したい人のほうが多く調べています。その理由を説明するには、まず何を置き換えるものなのかをはっきりさせる必要があります。
置き換えるのは、二つです
パスキーは、パスワードの言い換えではありません。パスワードと、そのあとの二段階の確認を、一度の操作にまとめたものです。
だから入るときに、文字を打つ動作も、六桁を待つ動作も無くなります。指紋や顔や、端末の暗証番号だけで入ります。速さの正体はここです。
ただし置き換わらないものがあります。復旧の手段は、パスキーを入れても要ります。ここを勘違いすると、あとで困ります。
「デメリット」で調べられている中身
候補に挙がるほど不安がられているのには理由があります。実際にある不便は、だいたい二つです。
- 端末にくっついていること。パスキーは、作った端末の中に鍵として保存されます。その端末を失うと、その鍵も一緒に失います。紙に控えておける類のものではありません。
- 復旧の手段を減らしてくれないこと。入るのは速くなりますが、入れなくなったときに戻る道は別に用意しておく必要があります。パスキーを設定したから復旧用のメールや番号は要らない、ということにはなりません。
裏返すと、利点もはっきりします。偽のログイン画面に打ち込む余地がありません。打つものがないからです。だまし取られる形の被害には、これがいちばんよく効きます。
共有のパソコンでは、作らないでください
ここは間違えやすい部分です。ネットカフェや職場の共用機で、パスキーを作ってはいけません。その機械の中に、あなたの鍵が残ります。
そのかわりの使い方があります。手元のスマートフォンを鍵として使う形です。共用機の画面に出た印を自分の端末で読み取り、確認はスマートフォンの側で行います。共用機の側には何も残りません。
作る操作と、使う操作は別です。共用機では使うだけにしてください。
「解除」「削除」で来た方へ
削除の操作は、アカウントのセキュリティの画面にあります。登録されているパスキーが一覧で並ぶので、要らないものを消します。
消したあと何で入るのかを、先に確かめてください。パスワードを覚えていない状態でパスキーだけ消すと、そこで入れなくなります。順番は、パスワードで入れることを確認してから消す、です。
加えて、使わなくなった端末のパスキーは残しておく理由がありません。売った端末、返した端末、壊れた端末。一覧に残っていたら消してください。確認方法という候補が上位にあるのは、そこを気にしている人が多いからです。
機種変更のときに起きること
移るかどうかは、その鍵がどこに保存されていたかで決まります。端末の中だけに作られたものは、移りません。同じ提供元の仕組みで同期されていたものは、新しい端末にも出てきます。
だから、機種を変える前にやることは決まっています。いま入れているうちに、パスワードと復旧用の連絡先が使える状態かを確認しておくことです。パスキーが移らなかった場合に、そこが入り口になります。
売られている受信箱に、パスキーは付いていません
最後に数えました。公開中のグーグルの受信箱の出品千六百四十一件のうち、パスキーに触れているものはゼロ件です。
一件もありません。かわりに多いのが、二段階に触れているもの七百八十八件と、アプリ用の個別のパスワードに触れているもの二百十六件です。後者は、外部の道具から受信するための仕組みです。
ここから分かることは単純です。買った受信箱を受け取ったとき、パスキーは自分で設定するものです。そして設定する前に、パスワードと復旧用の連絡先を自分のものに変えてください。順番を逆にすると、前の持ち主の連絡先が残ったまま速く入れるだけになります。


