「不審なログイン試行がブロックされました」と出たとき
日本語の検索候補は、画面の文章がそのまま二種類並びます。届いた側は何もしていないことが多い。あわせて、VPNで凍結するという説明を運営元が出したことはありません。
Avery Bennett「インスタ 不審なログイン」の検索候補は十件出て、そのうち二件は画面の文章そのものです。「不審なログイン試行がブロックされました」と「不審なログイン試行が検知されました」。出た文字をそのまま貼って調べています。
この二つは意味が違います。そこから書きます。
ブロックされました、と、検知されました
- ブロックされました。誰かが入ろうとして、止められた、という報告です。その時点では入られていません。受け取った側が何かを間違えたわけではありません。
- 検知されました。いつもと違う場所や端末からの操作が観測された、という報告です。こちらは、入られている可能性を含みます。
やることは共通で、順番も同じです。
- メールのリンクを踏まないでください。この文面はそのまま偽装に使われています。
- アプリを自分で開いて、ログイン中の端末の一覧を見てください。知らないものがあれば、そこから切ります。
- 一覧に知らないものが無いなら、それで終わりです。止められた側の通知なら、対応は不要です。
- 知らないものがあった場合だけ、パスワードを変えて二段階認証を入れてください。手順はパスワード変更の記事にあります。
いきなりパスワードを変えに行かないでください。候補に「不審なログイン パスワード変更」が並んでいますが、先に一覧を見るほうが情報が多いです。変えてしまうと、知らない端末がいたかどうかが分からなくなります。
VPNで凍結する、という説明は出ていません
「インスタ vpn」の候補には「凍結 vpn」と「垢 ban vpn」が並びます。日本語圏でかなり強く信じられています。
調べました。VPNの利用がアカウントの停止につながる、という運営元の説明は見つけられませんでした。公表されているのは別のことです。見慣れない端末や場所からの入り方に対して、本人確認を求めることがある。これだけです。
この二つは違います。前者は罰、後者は確認です。確認を求められることと、凍結されることは、別の出来事です。混ぜて理解していると、確認の画面が出ただけで慌てて別の端末から入り直し、かえって場所の記録がばらけます。
とはいえ、確認を求められる回数が増えるのは事実です。それが煩わしいなら、行き来を減らすほうが効きます。使うか使わないかを日ごとに切り替えるのが、いちばん一貫性のない状態です。
実際に見られているのは、一致しているかどうかです
場所そのものより、要素どうしが噛み合っているかのほうが問題になります。日本にいる端末で、接続だけ別の国を通していると、次のものが食い違います。
- 接続の国と、端末の時間帯。これがいちばん分かりやすい食い違いです。
- 接続の国と、端末やブラウザの言語。
- 接続の国と、位置情報の許可の結果。
自分の接続がどう見えているかは、当サイトのIPの確認で見られます。公開されているIPアドレス、おおよその場所、接続元、時間帯、ブラウザの情報が出ます。ここに出る国と、端末の設定が食い違っていないかを見てください。
海外に実際にいる場合は、たいてい全部が自然に揃っています。だから旅行中のログインで詰まる人は少ない。詰まるのは、日本にいながら別の国を経由している場合です。
回線の種類について、公表されていることと、そうでないこと
複数のアカウントを扱う運用向けの話です。先に区別を書きます。回線の種類ごとの扱いについて、運営元は何も公表していません。
業界の慣行として言われているのは、家庭の回線や携帯回線のほうが通りやすく、サーバー事業者の回線は目立ちやすい、という程度です。これは経験則であって、公式の基準ではありません。そう書いていない記事は、経験則を規則のように見せています。
確かなのは一つだけです。一つのアカウントに対して、接続元を頻繁に変えないこと。昨日は米国、今日は英国、という動き方が最も一貫性を欠きます。ブラウザの使い分けの話はクッキーでのログインの記事にあります。
凍結された場合
候補に「異議申し立て」が入っているので、短く書きます。アプリの中から申し立てる経路があります。そこから出してください。
やってはいけないのは、新しいアカウントを作ることです。候補にある「新しいアカウント作れない」は、その結果です。同じ端末から作り直そうとして、そちらも通らなくなります。申し立ての結果を待つほうが、確率は高いです。


