日本語のヘルプに書いてある数字が、英語版と違います
同じ記事番号のヘルプを日本語と英語で開くと、対応言語が四十と七十で食い違っています。上限の倍率も一か所違います。そして「使えない」の原因はたいてい国ではなく、アプリ連携の側の三つの条件です。
Michael Chen先に、確かめられる話から始めます。Googleのヘルプは記事番号が同じでも、日本語で開いたときと英語で開いたときで、書いてある数字が違うことがあります。二〇二六年九月二日に、同じ日、同じ記事番号で二か所を確認しました。
一つ目。Geminiのウェブアプリが対応している言語の数は、日本語のページでは「40 を超える言語」、英語のページでは「more than 70 languages」です。国と地域の数はどちらも二百三十を超えると書かれていて、こちらは一致しています。
二つ目。有料の段の上限について、AI Ultraの倍率が日本語では「AI Proの上限の4倍または20倍」、英語では「5x or 20x higher than AI Pro limits」です。PlusとProの行は一致しています。
どちらが正しいかは、ここでは決めません。決められる材料がないからです。言いたいのは、日本語のヘルプに出ている数字を、そのまま最新の数字だと思わないでください、ということです。数字が判断に効く場面では、同じ記事の英語版も開いてください。二回のクリックで済みます。
日本は対応国に入っています
「gemini 使えない国」という候補が出るので先に片付けます。日本は、日本語のページにも英語のページにも、対応する国と地域として載っています。二百三十を超える一覧の中で、条件が付いている項目は一つだけで、それは中国本土がWorkspaceのみ、という記述です。
ですから、日本にいて使えないとき、原因はまず国ではありません。「使えない」の候補を見ても、国に触れているのは九つのうち一つだけで、上に来ているのは「エラー」と「アカウント」です。実態のほうが正しく、次の節が本題です。
「連携できるアプリ」が出てこないときの三つの理由
日本語でGeminiを調べる人の関心は、圧倒的にアプリ連携に寄っています。候補の九つのうち八つがこれです。機能の正式な日本語名も、Google自身のページで「アプリ連携」です。場所は、gemini.google.com を開いて下部の設定から。見当たらない場合は「パーソナル インテリジェンス」の下にあります。接続と接続解除は、この画面でいつでもできると書かれています。
問題は、つながらないときに理由が画面に出ないことです。原因は次の三つで、どれも国とは関係がありません。
- アクティビティの保存を切っている。この設定をオフにすると一部のアプリ連携が使えなくなる、と明記されています。Workspace系がここで落ちます。逆に、電話、メッセージ、WhatsApp、デバイスアシストとの連携は、この設定の入り切りに関係なくAndroidの端末で使えます。だから「一部だけ動いていて一部だけ動かない」という見え方をします。
- 仕事や学校のアカウントで使っている。この場合、条件は三つあります。対象のWorkspaceの版を使っていること、アクティビティの保存が有効になっていること、そしてWorkspaceの管理者が、アプリをGeminiに接続する機能を有効にしていること。三つ目は自分では動かせません。個人の設定をいくら見ても変わらないのはこれが理由です。
- そもそも接続していない。連携は既定で全部入っているわけではありません。アプリごとの切り替えです。
手元で確かめる順番としては、まず個人のアカウントで同じことができるか試してください。個人で動いて仕事のアカウントで動かないなら、それは管理者側の設定です。
有料の段の説明のしかたと、上限が動くという注意書き
Googleは段の違いを、具体的な回数ではなく倍率で説明しています。AI Plusが標準の二倍、AI Proが標準の四倍、AI UltraがAI Proに対して何倍か、という形です。この最後の数字が日本語版と英語版で食い違っている、というのが冒頭の話です。
そして同じページに、見落とされがちな一文があります。上限は、処理上の制約などにより、予告なく変更されることがある、と書かれています。さらに、Geminiのアクティビティが大幅に増えた場合には品質を保つために上限を変えることがある、とも書かれています。
つまり「制限 改悪」という候補が出てくるのは、利用者の気のせいではありません。上限は動くものだと最初から書かれています。倍率で書かれているのも、絶対値を約束しないためだと読めます。ここを踏まえずに、いま出ている数字を前提に運用を組むと、あとで合わなくなります。
棚に並んでいる六件は、六件とも別の種類のものです
当サイトのGeminiの区画には、公開中の商品が六件あります。出しているのは四社です。そしてこの六件は、比較表を作れる六件ではありません。四つの違う種類のものが混ざっています。
- 古いGoogleアカウントそのもの。二〇二三年登録と書かれたもので、説明には復旧用のコードが付くとあります。
- APIの鍵。使えるモデル名が並んでいるだけで、アプリの話ではありません。
- 契約が乗った状態で渡されるアカウント。説明を読むと、ログインは二段階の鍵を使って入る形になっています。
- 自分のアカウントに当てる引換のもの。年間カード、外部の引換サイトを使うコード、そして自分のメール宛の有効化リンク。
保証時間が、この種類とぴったり対応しています。アカウントとして届くものは一日ほど、自分のアカウントに当てるものは三十分前後です。これは偶然ではありません。後者は当たるか当たらないかがその場で分かるので、窓が短くて済むという理屈です。逆に言えば、引換のものを買った日は、その三十分の中で結果を確かめる必要があります。翌日に回すと窓が閉じています。
国の話がまだ効いている場所も、実はここです。ある引換の出品は、説明の中で、すでに会員である場合、家族グループにいる場合、そして自分の地域が対応していない場合は上乗せできない、と自分で書いています。Googleのアプリの側ではなく、契約の側に地域の条件が残っています。買う前に、その一文が説明に入っているかどうかを見てください。
棚の規模も書いておきます。同じ日のAI区画は、GPTが五十七件、Grokが二十六件、DeepSeekが十六件で、Geminiは六件です。Geminiの棚を見るときは、六件が四種類だという前提で見てください。区画全体の偏りはAIアカウントの区画で分かります。なお、契約を自分のアカウントに当てる形を選ぶなら、当てる先の受信箱を先に確保しておくほうが順番として楽です。受信箱はGmailアカウントの棚に千五百件ほど並んでいます。
