商品そのものには、価格の欄がありません
値段は商品ではなく枠に付いていて、表に出るのは有効な枠のうち最も安いものです。枠は最低一つ必須ですが、公開中の一万六千七百件のうち二つ以上使っているのは百件しかありません。設定できない欄が二つあることも含めて、サーバーが実際に見ているものを並べます。
Sarah Johnsonこの画面で新しい出品者が必ず引っかかる三点があり、三つとも画面の案内ではなくサーバー側で決まっています。
- 商品には価格の欄がありません。値段は枠に付いていて、買い手に見えるのは有効な枠のうち最も安いものです。
- 枠がゼロの商品は保存できません。最低一つ必要で、それぞれに名前と価格と在庫数が要ります。
- 納品の型は二つではなく三つです。そして三つ目は、多くの人の画面には表示すらされません。
入力の順番や英語表記の話は商品の登録の記事にあります。ここは、そこから先で効いてくる部分です。
価格は、商品ではなく枠にあります
データの側にも入力の側にも、商品の価格という欄は存在しません。設定するのは枠ごとの価格で、店頭に出るのはそのうち有効かつ最も安いものです。
この仕組みは、思わぬところで刺さります。いちばん高い枠を止めても、表示は何も変わりません。いちばん安い枠を止めると、出品全体の値段が跳ね上がったように見えます。売れ行きが急に落ちたときに、値上げをした覚えがないのに値上げしている、という形で起きます。
枠の編集は Product Variants (Subproducts) の下にあり、追加のボタンは Add Subproduct Variant です。欄はこうなっています。
- 枠の名前。任意です。空にすると元の名前が使われます。
- 価格。必須で、価格が存在する唯一の場所です。
- Minimum Purchase Quantity(最小購入数)。既定は一です。これは在庫の数ではなく、注文の下限です。
- 在庫。手動と自動連携の型で出てきます。自分で管理する数字です。
- Base Stock(表示用の底上げ)。在庫式の型でだけ出ます。実在庫に足して見せるための数字です。
- 短い説明。任意です。枠を選ぶ画面で買い手に出ます。
「Min Base」という名前の欄はどこにもありません。それを探している場合、たぶん最小購入数か表示用の底上げのどちらかで、この二つは反対のことをします。片方は買い手が買える最低の数、もう片方は在庫を多く見せるための数字です。
枠は必須なのに、ほとんど使われていません
ここは数えて初めて分かった部分です。二〇二六年九月一日時点で公開中の出品は一万六千七百二十八件あります。そのうち一万六千六百二十七件は、枠をちょうど一つしか持っていません。二つ以上持っているのは百件です。
つまり枠はサーバーが強制した必須項目として存在しているだけで、値段の段を作る道具としては、この市場ではほぼ誰も使っていません。
これは機会でもあります。同じ在庫が条件で価格の変わる段に分かれるなら、登録年、地域、受信箱が付くかどうかといった軸で枠を分けられます。そのとき数字ではなく自分の最安の枠に対する倍率で考えてください。買い手が最初に見るのは最安の枠で、その上は全部それに対する上乗せとして読まれます。
ひとつ注意があります。この棚では、古さの上乗せが市場共通の相場になっていません。出品者ごとに割ると、同じ「登録年」の表示に対して自分の基準の何倍も付けている会社と、自分の基準より安く付けている会社の両方があります。倍率は棚から写すものではなく、自分で確立するものです。
納品の型は三つで、一つは画面に出てきません
詳細モードの Product Type は、出品の残り全部がぶら下がる選択です。日本語表示では在庫、手動、自動と出ます。
- 在庫式。先に認証情報を入れておき、在庫は売れ残りの行数そのもので、注文はあなたが関与せずに埋まります。
- 手動。在庫はあなたが入力する数字です。注文は処理中で待ち、あなたが手かAPIで渡した時点で進みます。
- 自動連携。在庫も納品も外部の連携から来ます。
三つ目は、使えないのではなくそもそも描画されません。運営が信用済みと判定した出品者と管理者の画面にだけ現れ、選ぶと参照元のURLの欄が追加で必須になります。自分の画面に二つしか出ていないのは、故障ではありません。
規模を書いておきます。このサイトの全商品三万四千七百十七件のうち、自動連携が二万九千六百六十九件、在庫式が三千二百五十九件、手動が千七百八十九件です。多くの解説が説明している二つは、実際には小さいほうの二つです。
どれを選ぶか、記録で比べる
よく引かれる比較は速さですが、実際に測ると差はそこにありません。
| 見る点 | 在庫式 | 手動 | 自動連携 |
|---|---|---|---|
| 在庫の出どころ | 売れ残りの行数 | 入力した数字 | 外部の連携 |
| 納品する人 | 誰も要らない | 注文後にあなた | 連携の仕組み |
| 選べる人 | 全出品者 | 全出品者 | 信用済みと管理者 |
| 完了した注文数 | 二万八千八百九十八 | 六千六百四十九 | 四万八千五百六十五 |
| 完了までの中央値 | 一秒未満 | 三十秒未満 | 四十秒未満 |
| 遅いほうの一割 | 十秒未満 | 八時間半ほど | 二分半ほど |
手動の中央値が三十秒を切っているのは誤植ではありませんし、こちらが代わりに速くしているわけでもありません。手動で量をこなしている出品者が、画面を見張らずに注文のAPIを短い間隔で回している結果です。差が出るのは裾のほうで、手動は四十件に一件ほどが一日を超えます。在庫式では事実上起きません。
だから手動は、注文ごとに本当に用意しないといけない場合に選んでください。そして選んだなら、注文のAPIを同じ週に繋いでください。事前に用意できるなら在庫式です。そちらが多数派で、簡易モードで作れるのもこちらだけです。
設定できない欄が二つあります
買い手から「手動の受け渡しにしてほしい」「ファイルで渡してほしい」と頼まれることがあります。どちらもできません。
受け渡しの方式は、そもそも入力欄が画面のどこにもありません。データの上には即時と手動という二つの値が定義されていますが、出品者の画面に入力の場所がなく、全商品三万四千七百十七件のすべてが即時になっています。買い手に約束できる「手動の受け渡し」は、この仕組みの上には存在しません。
認証情報の形式のほうには、在庫の投入の下に一覧とファイルの選択が実際にあります。ただしこちらも全商品が一覧の側で保存されています。ファイルの経路は用意されていて、現在の記録の上では一度も使われていません。
説明文にこの二つを書くと、この仕組みが表現できないことを約束することになります。
在庫を数えるときに間違えやすい三点
在庫式の商品では、在庫は宣言ではなく計算結果です。売れていない行の数がそのまま在庫なので、入れれば増え、売れれば減り、手で合わせるものは何もありません。一行に一件で貼るか、一行に一件のテキストファイルを読ませます。行の中身は解釈されないので、説明文に書いた形式が、買い手が探す形式です。
そのうえで三点。
- Base Stock は在庫ではありません。実在庫の上に足して見せる数字です。実際に五十行しかないところに千を足せば千五十と出ますが、買えるのは五十だけです。大口向けの合図としての欄で、届けられない数まで盛ると、注文ではなく失敗した買い物かごに変わります。
- 枠ごとの販売数は、増えるだけです。返金でも交換でも減りません。仕組みの側にそもそも減算がありません。だからあれは累計の総数であって、いま何件売れているかを示す数字ではありません。これを見て仕入れを決めると、多く見積もります。
- 行の状態は五つ定義されていて、動いているのは三つです。利用可能、売却済み、確保中に加えて、無効と交換済みという状態が定義されています。ただし現在の記録を数えると、無効と交換済みはどちらも一件もありません。交換で終わった問い合わせが六千件以上ある一方でこの状態の行がゼロなので、交換は交換済みの行を残さない形で処理されているようです。断定はできませんが、少なくとも自分の在庫を数えるときは、動いている三つの状態だけを見れば足ります。
手動の商品では、在庫は入力した数字がそのまま減っていきます。測定値ではなく約束なので、在庫式とは違って放置できません。
掲載できる数について
基本の枠に、等級ごとの追加と、紹介で得た追加分を足したものが上限です。信用済みの出品者は上限なしです。そしてSNS向けのサービスはこの上限に一切数えられません。上限に達したときのエラー文の中に、その旨が直接書かれています。作り方はSNS向けサービスの記事にあります。
短い版
- 価格は商品ではなく枠に付く。最安の枠が表に出る。
- 枠は最低一つ必須。二つ以上使っている出品は百件しかないので、段を作れば目立つ。
- 最小購入数と表示用の底上げは反対のことをする。「Min Base」という欄は無い。
- 型は三つ。自動連携が画面に出ないのは正常。事前に用意できるなら在庫式、できないなら手動とAPIを同時に。
- 受け渡しの方式と認証情報の形式は、実質どちらも設定できない。説明文で約束しない。
- 販売数は減らない。表示用の底上げは在庫ではない。行の状態は三つだけ動いている。
公開までの流れは出品が通る条件に、等級で何が変わるかは等級の記事にあります。保証時間の下限と相場については、商品の登録の記事で数字を出しています。



